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History of European Integration

統合史年表Chronological list

1969年-1979年

年表中の【○-△】は、遠藤乾(編)『原典ヨーロッパ統合史:史料と解説』(名古屋大学出版会、2008年)に収録されている史料番号を指している。同書には、対応する年表中の出来事に関する解説と史料の翻訳が記載されているので、参照されたい。


1969年1月 ニクソン、アメリカ大統領に就任
1969年2月12日 委員会、経済政策調整と通貨協力に関する提案(「バール・プラン」)【5-23】
1969年3月4日 ECとチュニジア、モロッコとが連合協定に調印
1969年4月28日 ドゴール大統領辞任
1969年6月15日 フランス大統領選挙、ポンピドゥーの勝利
1969年7月29日 第二次ヤウンデ協定調印(1971年1月1日に発効)
1969年9月24日 新アルーシャ協定調印(1971年1月1日に発効)
1969年10月22日 西独、ブラントを首班とするSPD=FDP連立政権発足
1969年12月1-2日 ハーグでEECの首脳・外相会談。新しい共同体政策への着手、CAPの完成、加盟国拡大の3点について合意【5-24】
1969年12月19-22日 理事会、農業に関する財政的な取り決めで、EC独自財源を充当し、欧州議会の予算に関する権限を強化することで合意
1969年12月31日 EEC、12年間の過渡期を終了
1970年1月1日 対外通商政策に関する権限が加盟国からECに移行
1970年3月19日 EC、ユーゴスラビアと通商協定調印(5月1日発効)
1970年4月21-22日 ルクセンブルク条約(第一次予算条約)調印。理事会、EC独自財源の導入決定、欧州議会に予算決定権付与
1970年6月18日 イギリス総選挙、ヒース保守党政権成立
1970年6月30日 イギリスなど4カ国の加盟交渉再開
1970年7月2日 マルファッティがEC委員会委員長に就任
1970年8月12日 ソ連・西ドイツ武力不行使条約(モスクワ条約)調印
1970年10月8日 経済通貨同盟の段階的実現を打ち出したウェルナー報告【6-2】
1970年10月27日 EC外相会議で、EPCに関するルクセンブルク報告(ダヴィニョン報告)承認【6-3】
1970年11月19日 ミュンヘンで外交政策調整のための最初のEC6カ国外相会議開催
1970年12月5日 ECがマルタとの連合協定に調印
1970年12月7日 西ドイツ・ポーランド関係正常化条約(ワルシャワ条約)調印
1971年1月1日 第2次ヤウンデ協定、新アルーシャ協定発効
1971年2月9日 理事会、ウェルナー報告に基づく委員会案を採択、71年1月1日に遡って、経済通貨同盟第一段階に入る
1971年3月25日 農相理事会、マンスホルト・プランの実施に合意
1971年5月19-21日 ポンピドゥー=ヒース首脳会談
1971年6月23日 イギリスとの加盟交渉、事実上の妥結
1971年7月1日 EC、91の開発途上国との貿易において「一般特恵関税制度」で合意
1971年8月15日 ニクソン米大統領、金ドル交換停止(ブレトンウッズ体制の崩壊)
1971年8月19日 EC蔵相理事会(イギリスも協議に参加)、EC加盟申請4カ国と協議のうえ国際通貨調整交渉に臨むことで一致
1971年9月3日 米英仏ソ大使、ベルリンの地位に関する協定に調印
1971年10月28日 英下院、EC加盟を承認
1971年11月8日 EC、アルゼンチンと通商協定調印
1971年12月18日 スミソニアン体制成立
1972年1月22日 アイルランド、イギリス、デンマーク、ノルウェー、ECへの加盟条約に調印【6-4】
1972年3月22日 マンスホルトがEC委員会委員長に就任
1972年4月10日 バーゼルで6カ国中央銀行間協定(バーゼル協定)
1972年4月24日 対ドル4.5%の為替変動幅のトンネルの中で域内変動幅を2.25%とする「トンネルの中のスネーク」制度スタート
1972年5月 イギリス・デンマーク・アイルランド「スネーク」加盟
1972年5月22日 アイルランド、国民投票でEC加盟を承認(83%)
1972年5月22-29日 ニクソン訪ソ、SALTT妥結など
1972年6月 「スネーク」からポンド(イギリスおよびアイルランド)離脱
1972年6月3日 米英仏ソによるベルリン協定、正式調印
1972年7月22日 EC、EFTA諸国との自由貿易協定に調印
1972年9月24-25日 ノルウェー、国民投票の結果、EC加盟拒否
1972年10月19-21日 9カ国によるECパリ首脳会議【6-5】
1972年12月21日 東西ドイツ間で基本条約締結
1973年1月1日 アイルランド、イギリス、デンマークが加盟し、ECは正式に9カ国に拡大
1973年1月6日 オルトリ、EC委員会委員長就任
1973年3月 イタリア、「スネーク」離脱
1973年3月1日 ヨーロッパ各国の中央銀行、ドル介入を停止
1973年3月11-12日 閣僚理事会、共同変動相場制採用【6-2】
1973年3月28日 欧州審議会、最初の欧州環境相会議を開催
1973年4月2日 欧州通貨協力基金(EMCF)設立
1973年4月23日 キッシンジャー米大統領補佐官、新大西洋憲章提唱、1973年を「ヨーロッパの年」と位置づける【6-6】
1973年5月14日 ECとノルウェーとが自由貿易協定調印
1973年7月3-7日 欧州安全保障協力会議(CSCE)、ヘルシンキにおいて第1ステージ開催。カナダ、アメリカを含めて35カ国が参加
1973年7月23日 コペンハーゲン報告(第二次ダヴィニョン報告)
1973年7月26-27日 ECとアフリカ・カリブ海・太平洋諸国(ACP諸国)との関係強化のための会議開催
1973年9月18日 東西ドイツ国連加盟
1973年10月5日 ECがフィンランドとの自由貿易協定調印
1973年10月6日 第四次中東戦争勃発、第一次石油危機へ
1973年12月14日 コペンハーゲンEC9カ国首脳会議、「ヨーロッパ・アイデンティティ」宣言【6-7】
1974年1月 フランス・フラン、スネーク離脱、単独フロートに移行
1974年1月21日 雇用・社会問題担当相理事会、共同体の社会行動プログラム採択、雇用問題、生活・労働条件の調和、EC社会・経済政策の決定への労使参加の3分野がECの活動対象へ
1974年2月28日 英総選挙で保守党敗退、ウィルソン第二次労働党政権成立へ(3月4日)
1974年4月2日 ポンピドゥー仏大統領死去
1974年5月6日 西独、ブラントが首相辞任
1974年5月16日 西独、シュミットが首相に選出、外相にゲンシャー就任
1974年5月19日 ジスカール・デスタン、フランス大統領に選出
1974年6月4日 イギリス、ECと加盟条件再交渉開始
1974年6月26日 NATO諸国首脳、ブリュッセルで大西洋関係に関する宣言署名
1974年12月9-10日 EC9カ国パリ首脳会議。加盟国首脳が、欧州理事会として定期的に会合を開くことに合意。加えて、欧州議会選挙の実施や欧州地域開発基金の創設など重要事項の決定。【6-8】
1975年2月28日 ECとACP46カ国、資金・技術援助および貿易特恵制度を内容とする第一次ロメ協定に調印(76年4月1日発効)【6-9】
1975年3月10-11日 ダブリンにて初の欧州理事会が開催
1975年3月18日 理事会、欧州地域開発基金の設置で合意
1975年5月11日 ECとイスラエルとの協力協定調印
1975年5月30日 欧州宇宙機関(ESA)設立【6-10】
1975年6月5日 イギリス、国民投票でEC残留を決定(67.2%)
1975年6月12日 ギリシャ、EC加盟を申請
1975年7月22日 第二次予算条約、予算に関する権限を欧州議会が獲得
1975年8月1日 CSCE、35カ国が最終合意書(ヘルシンキ宣言)に調印【6-11】
1975年9月16日 ECと中国、国交樹立
1975年11月20日 フランコ将軍死去
1975年12月1-3日 ローマ欧州理事会、ヨーロッパ・パスポートの導入と南北対話への参加を決定
1975年12月10日 ローマ欧州理事会、欧州議会直接選挙の1978年実施を決定(実際には79年6月)
1975年12月29日 ヨーロッパ連合設立に関するティンデマンス報告【6-12】
1976年2-3月 欧州通貨危機(75年7月に復帰していたフランス・フラン、再びスネーク離脱)
1976年2月16日 コメコン、理事会に対し、ECとの協定締結を提案
1976年4月15日 英、キャラハン首相就任
1976年4月27日 EC・マグレブ協力協定締結
1976年6月7日 IMF・英協定締結
1976年7月6日 EC・カナダ、通商・経済協力の大綱協定調印
1976年11月 ハーグ欧州理事会、「ヨーロッパ連合」構想を棚上げに
1976年12月10日 ギリシャとEC加盟交渉開始
1977年1月1日 ジェンキンスEC委員長就任
1977年3月28日 ポルトガル、EC加盟を申請
1977年7月1日 EC加盟9カ国間で関税が完全に撤廃される
1977年7月28日 スペイン、EC加盟申請
1978年3月9日 EC、CSCEにて活発な役割を担うことを宣言
ECJ、シンメンタール判決【6-13】
1978年4月3日 EC・中国通商協定締結(6月1日発効)
1978年4月7-8日 コペンハーゲン欧州理事会、欧州通貨制度(EMS)構想が提案される。また、欧州議会の第1回直接選挙の日程を決定
1978年7月6-7日 ブレーメン欧州理事会、EMSと欧州通貨単位(ECU)を設置する計画を承認
1978年9月5日 EC域内漁業交渉が開始
1978年10月16日 ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世選出
1978年10月17日 ポルトガルとの加盟交渉開始
1978年12月4-5日 ブリュッセル欧州理事会、EMS設立を1979年1月1日とすることを決定【6-14】
1979年2月5日 スペインとの加盟交渉開始
1979年2月11日 イラン革命
1979年2月20日 ECJ、カシス・ド・ディジョン判決【6-15】
1979年3月13日 EMS発足(英は為替相場メカニズム(ERM)に参加せず)
1979年5月3日 イギリス総選挙で保守党が勝利、4日、サッチャー政権発足へ
1979年5月28日 ギリシャ、加盟条約調印
1979年6月7-10日 加盟9カ国で直接普通選挙による初めての欧州議会選挙実施
1979年7月17-20日 直接選挙で選ばれた欧州議会の最初の総会、ストラスブールで開催、シモーヌ・ヴェイユを初代議長に選任
1979年10月31日 ECとACP58カ国、第二次ロメ協定に調印(80年3月1日発効)
1979年11月4日 イラン、アメリカ大使館人質事件
1979年11月30日 欧州理事会、テヘラン米大使館の人質釈放を要求する声明
1979年12月12日 NATO合同理事会、「二重決定」【6-16】
1979年12月24日 ソ連のアフガニスタン侵攻


基盤研究(A)「リージョナル・コモンズの研究―地域秩序形成の東アジア=ヨーロッパ比較―」
(研究代表者:遠藤乾)