本文へスキップ

『ヨーロッパ統合史』のサポートサイト 

History of European Integration

統合史年表Chronological list

1980年-1991年

年表中の【○-△】は、遠藤乾(編)『原典ヨーロッパ統合史:史料と解説』(名古屋大学出版会、2008年)に収録されている史料番号を指している。同書には、対応する年表中の出来事に関する解説と史料の翻訳が記載されているので、参照されたい。


1980年1月15日 EC9カ国外相会議、アフガン侵攻に対する非難声明【6-17】
1980年2月12日 EC委員会、アフガン難民に対する緊急援助を決定
1980年3月7-8日 EC、ASEANと協力協定調印。ルーマニアと協力協定調印
1980年4月2日 EC、ユーゴスラヴィアと協力協定調印
1980年9月17日 ポーランド、独立自主労組「連帯」成立
1980年10月1日 スピネッリら「クロコダイル」創刊【7-2】
1981年1月1日 ギリシャ、EC10番目の加盟国に
1981年1月6日 トルン、EC委員長に就任
ドイツ外相ゲンシャー、シュトゥットガルト演説、政治協力の強化を説く【7-3】
1981年5月21日 フランス、社会党のミッテランが大統領に就任
1981年10月13日 欧州理事会、政治協力の強化を謳った「ロンドン報告」採択
1981年11月 ゲンシャー・コロンボ・イニシアティブ【7-3】
1982年2月23日 デンマーク領グリーンランド、住民投票によりEC離脱決定
1982年4月2日 フォークランド戦争始まる
1982年6月30日 欧州議会、委員会、理事会が財政改善のための共同宣言発表
1982年10月1日 西独、コールを首班とするCDU/CSUとFDPの連立政権発足
1983年1月25日 6年に及ぶ交渉の末、加盟国、共通漁業政策に合意
1983年3月25日 仏、通貨危機に伴い経済緊縮政策発表
1983年6月19日 シュトゥットガルト欧州理事会、「ヨーロッパ連合に関する厳粛なる宣言」を採択
1984年2月14日 欧州議会、「ヨーロッパ連合条約草案」可決【7-2】
1984年2月28日 ESPRIT計画【7-4】
1984年6月14-17日 第2回欧州議会直接選挙実施
1984年6月25-26日 フォンテーヌブロー欧州理事会、イギリス予算還付金問題解決、ドロールを次期EC委員長に指名【7-5】
1984年6月27日 西欧同盟、西独に課してきた通常兵力に対する制限条項を撤廃
1984年9月26日 ECと中国、通商・経済開発協定に調印
1984年10月26日 西欧同盟、再活性化を求め、政治目的および制度改革についてのローマ宣言を採択
1984年12月8日 ECとACP65カ国、第三次ロメ協定に調印(86年5月1日発効)
1985年1月1日 最初のヨーロッパ・パスポート発行
1985年1月7日 ドロールEC委員長就任(-1995年)
1985年3月10日 ソ連、ゴルバチョフが党書記長に選出
1985年6月12日 スペインとポルトガル、EC加盟条約に調印
1985年6月14日 委員会、「域内市場白書」を提出【7-6-A】
シェンゲン協定調印(独仏とベネルクス3国)
1985年6月20日 「民衆のヨーロッパに関する委員会」の最終報告書(「アドンニーノ報告」)が欧州理事会へ提出される
1985年6月28-29日 ミラノ欧州理事会、「域内市場白書」の採択、および条約改正のための政府間会議の招集を決定【7-6-B】
1985年7月17日 EUREKAハノーファー宣言【7-8】
1985年9月9日 ルクセンブルクで政府間会議開催
1985年9月22日 プラザ合意
1985年10月15日 欧州審議会、85年6月に採択された欧州地方自治憲章に署名【7-7】
1985年12月2-3日 ルクセンブルク欧州理事会「単一欧州議定書(SEA)」に合意
1985年12月16-17日 外相理事会、単一欧州議定書の承認
1986年1月1日 スペインとポルトガルがEC加盟、加盟国は12カ国に
1986年2月17-28日 単一欧州議定書、加盟12カ国政府により調印【7-9】
1986年2月26日 ECJ、男女平等原則を裁定
1986年11月4日 第3回欧州安全保障協力会議開催
1986年12月5-6日 ロンドン欧州理事会
1987年1月1日 欧州政治協力(EPC)事務局が業務開始
1987年4月14日 トルコがEC加盟を申請
1987年7月1日 単一欧州議定書(SEA)発効
1987年10月26日 西欧同盟外相会議、欧州安保のための「ハーグ綱領」採択
1987年12月 コペンハーゲン欧州理事会、予算問題について決裂
1988年2月11-13日 ブリュッセル臨時欧州理事会、複数年度予算「ドロール・パッケージT」を採択【7-10】
1988年3月29日 欧州委、単一市場の利点を数量化したチェッキーニ報告(「分割欧州のコスト」)提出
1988年5月12日 ドロール委員長、EC労働者権利憲章を提案
1988年6月 EC・コメコン共同宣言
1988年6月13日 蔵相理事会、資本移動自由化を進めることで同意
1988年6月27-28日 ハノーファー欧州理事会、ドロール委員長再任、通貨統合に関する「ドロール委員会」の設立【7-11】
1988年9月1日 欧州地方自治憲章発効
1988年9月20日 英首相サッチャー、ブルージュ演説【7-13-B】
1988年9月26日 ECとハンガリー、通商協力協定調印
1988年11月14日 ポルトガル、スペイン、西欧同盟(ブリュッセル条約)に参加
1989年4月17日 欧州委、3段階の通貨統合計画(「ドロール報告」)を発表
1989年5月5日 フィンランド、CE加盟
1989年6月15-18日 第3回欧州議会選挙
1989年6月26-27日 マドリード欧州理事会、「ドロール報告」に沿って政府間会議を開催することで合意
1989年6月29日 スペイン、EMSに参加
1989年7月6日 ゴルバチョフ、欧州議会にて「欧州共同の家」構想提案
1989年7月14-15日 G7アルシュ・サミット【7-14】
1989年7月17日 オーストリア、EC加盟申請
1989年9月10日 ハンガリー、東独難民に出国許可
1989年9月19日 ECとポーランド、経済協力協定調印
1989年10月9日 ライプツィヒで市民による7万人のデモ
1989年10月18日 東独、ホーネッカーが党書記から解任
1989年11月9日 ベルリンの壁崩壊
1989年11月17日 東独新首相モドロウ、西独に「条約共同体」提案
1989年11月28日 西ドイツ首相コール、十項目提案【7-16】
1989年12月2-3日 米ソ首脳、マルタ会談
1989年12月8-9日 ストラスブール欧州理事会、英を除く11カ国によるEC社会憲章採択【7-15】
1989年12月15日 ECとACP68カ国、第四次ロメ協定に調印
1989年12月19日 ECとEFTA、「欧州経済領域(EEA)」創設に向けた交渉開始
1989年12月22日 ルーマニア、政権崩壊(25日、チャウシェスク夫妻処刑)
1989年12月29日 チェコスロヴァキア議会、ハヴェル大統領選出
1990年2月10日 ゴルバチョフ、ドイツの自決権を承認
1990年2月13日 オタワでNATO・ワルシャワ条約機構合同外相会議コミュニケ(ドイツ統一過程における「2+4」方式の確定)【7-17】
1990年3月18日 東独人民議会選挙、統一支持派の勝利
1990年4月19日 コールとミッテランによる、独仏政治統合イニシアティブ【7-18】
1990年5月9日 ECとブルガリア、通商協力協定調印
1990年5月18日 西ドイツと東ドイツ、ボンにて通貨統合条約調印
1990年6月19日 第二次シェンゲン協定調印
1990年6月25-26日 ダブリン欧州理事会、EMUに関する政府間会議および政治同盟に関する政府間会議の開催で合意
1990年7月1日 EMUの第一段階始まる。資本の域内自由移動開始
東西ドイツ通貨統合
1990年7月3日 キプロス、EC加盟申請
1990年7月5-6日 ロンドンでNATO首脳会議【7-19】
1990年7月16日 マルタ、EC加盟申請
コール=ゴルバチョフ会談。ゴルバチョフ、統一ドイツのNATO残留を容認【7-20】
1990年8月21日 欧州委、旧東ドイツのECへの吸収を承認
1990年9月12日 東西ドイツおよび英米仏ソの6カ国が「ドイツ問題の最終解決に関する条約」に調印
1990年10月3日 ドイツ統一
1990年10月8日 イギリス、EMS参加
1990年10月28日 特別EC首脳会議、イギリスの反対を押し切って、1994年1月1日をもってEC中央銀行機構を創設する旨を決定
1990年11月6日 ハンガリー、東欧諸国で初めて欧州審議会に加盟が承認される
1990年11月19-21日 欧州安全保障協力会議パリ憲章【7-21】
1990年11月22日 英サッチャー首相辞任表明、メイジャー首相へ
1990年11月23日 米・EC共同宣言調印【7-23-A】
1990年12月2日 ドイツ、統一後初の連邦議会選挙、与党圧勝、コール留任へ
1990年12月9日 ポーランド大統領ヴァウェンサ(ワレサ)選出
1990年12月14-15日 ローマ欧州理事会、二つの政府間会議を開催
1990年12月23日 スロヴェニア、国民投票で独立賛成多数
1991年1月17日 湾岸戦争始まる(-4月11日)
1991年2月21日 チェコスロヴァキア、欧州審議会に加盟
1991年3月29日 シェンゲン協定加盟国とポーランド、査証廃止で合意(4月8日発効)
1991年3月31日 ワルシャワ条約機構の軍事機構解体、活動停止
1991年6月12日 ロシア共和国最初の大統領選挙、エリツィンが当選
1991年6月24日 蔵相理事会、VAT(付加価値税)とアルコール、たばこ、鉱油に対する物品税の調和で合意
1991年6月25日 スペインとポルトガル、シェンゲン協定に参加
1991年6月25日 クロアチアとスロヴェニアがユーゴからの独立を宣言、27日、ユーゴ軍がスロヴェニアで武力行使、ユーゴ紛争の開始
1991年6月28日 コメコン解散決定(9月28日発効)
1991年7月1日 スウェーデン、EC加盟申請
1991年7月19日 欧州委、CAPに対するマクシャリー改革案を採択
1991年8月19-21日 モスクワにおいて共産党保守派によるクーデタ(失敗へ)
1991年8月24日 ゴルバチョフ、共産党の解散を勧告、党書記長を辞任
1991年10月21日 ECおよびEFTA、「欧州経済領域(EEA)」設立に同意
1991年12月1日 ウクライナ独立宣言
1991年12月10-11日 マーストリヒト欧州理事会、欧州連合設立条約(TEU)に合意
1991年12月16日 ECがチェコスロヴァキア、ポーランド、ハンガリーと欧州協定に調印
1991年12月21日 ソ連、11共和国が、独立国家共同体創設についての議定書に調印(アルマアタ合意)
1991年12月23日 ドイツ、クロアチアとスロヴェニアの独立承認
1991年12月25日 ゴルバチョフ大統領、辞任表明、ソ連消滅


基盤研究(A)「リージョナル・コモンズの研究―地域秩序形成の東アジア=ヨーロッパ比較―」
(研究代表者:遠藤乾)