最近読んだ本
 

非常に偏っています。それを承知で。
 
 
書  名
著  者
5段階評価
コ メ ン ト
論語知らずの論語読み 阿川弘之 ☆☆☆☆☆ 阿川大将の随筆は天下一品。
軍艦ポルカ 阿川弘之 ☆☆☆☆ 同上。
最後の連合艦隊司令長官 寺崎隆治 ☆☆☆ 小沢長官について書いたものは少ないので貴重。
海軍の逸材 堀悌吉 宮野 澄 ☆☆☆ 神様の傑作>大巡1割ですね。しかし、薄幸だな。
范蠡 立石 優 ☆☆☆☆ 沈着冷静な人。こうありたいです。
海軍士官候補生 フォレスター ☆☆☆☆☆ 海の勇者ホーンブロワー・シリーズ。活字がやや小さいのが難。
のらくろひとりぼっち 高見澤潤子 ☆☆ 小林秀雄の妹だったんですね。それにしちゃぁ、文才が無い。
江田島教育 豊田 穣 井上長官に修正を加えてもらいたい。井上邸で無言で怒ってました。
連合艦隊の栄光 伊藤正徳 ☆☆☆☆☆ コメント不要。必読。著者の遺作。
米内光政 実松 譲 ☆☆☆ 実松さんは元秘書官。個人的には阿川大将版の方が好きです。
悪魔的作戦参謀 辻政信 生出 寿 ☆☆ う〜ん、こいつ悪だな。
第二次世界大戦 衝撃の秘話39 TAIS ☆☆☆ まぁまぁ。
続・海軍よもやま物語 小林孝裕 ☆☆☆☆ すらっと読めます。
大海軍を想う 伊藤正徳 ☆☆☆☆☆ 日露戦争戦勝100年でした。必読。そして「三笠」を見学しましょう。
エジプト人(上・中・下) ミカ・ワルタリ ☆☆☆☆ 「ミイラ医師シヌヘ」の全訳。全巻を通じて、2回程、大ショックを受けました。
赤い人 吉村 昭 ☆☆☆☆☆ 月形刑務所の前身、樺戸集治監の話。極寒の地の開拓の歴史です。
羆嵐 吉村 昭 ☆☆☆ 苫前三毛別羆事件の話。自然の脅威と人間の無力を淡々と説いています。
海軍航空隊始末記 源田 實 ☆☆☆☆ 航空参謀の目から見た日米航空戦の推移と敗因が良く分かります。
Das doppelte Lottchen Kästner ☆☆☆☆ お母さんとルイーゼの再会の場面が好きです。映画やアニメ(優!)もあります。
Pünktchen und Anton Kästner ☆☆☆☆ 映画版とはかなり違います。Antonと父親Fritzがいいですね。結末が印象的。
ドイツ人の現実 江沢建之助 ☆☆☆ テュービンゲン大学教授の見た冷静なドイツ人観。在独主婦の作文とは違う。
維新前夜 鈴木明 ☆☆☆ 徳川幕府によりパリへ派遣された侍使節団のみた世界を描写。
海軍よもやま物語 小林孝裕 ☆☆☆☆ 「続」よりこちらの方が面白いです。
軍艦長門の生涯(上・中・下) 阿川弘之 ☆☆☆☆ 大正から日本海軍の象徴であった戦艦長門を通して連合艦隊を振り返る。
大空のサムライ(上・下) 坂井三郎 ☆☆☆ 零戦の撃墜王の空戦回想録。やたらと1人称が多い文体が気になります。
バイオポリテックス 米本昌平 事情により、現在、休読中。
ミッドウェー 淵田美津雄・
奥宮正武
☆☆☆☆ ミッドウェーの敗戦について状況と原因を分析したもの。
戦艦大和 児島 襄 ☆☆☆☆ 戦艦大和の誕生から終焉までを主砲射手らの証言で綴る。
ルソン戦−死の谷 阿利莫二 ☆☆☆☆ 学徒士官のルソン退却戦記。生と死の狭間をくぐる客観的で冷静な体験記。
辛夷の花 秋山加代 ☆☆☆ 小泉信三の娘による思い出の記。三部構成で、第二部が面白い。第一部は×。
地底旅行 J.ヴェルヌ ☆☆☆☆☆ アイスランドから深く地底への旅に出た3名のアドベンチャー。
神秘の島(1・2・3) J.ヴェルヌ ☆☆☆☆☆ 南太平洋の孤島に流れ着いた5名のサバイバル・アドベンチャー。
戦艦武蔵 吉村 昭 ☆☆☆ 戦艦武蔵の建造のプロセスを詳細に、そして冷静に記述。
深海の使者 吉村 昭 ☆☆☆ 日本とドイツの唯一の連絡路であった潜水艦の交流と活躍。
スペイン要塞を撃破せよ フォレスター ☆☆☆☆☆ カリブ海のスペイン要塞を撃破して大活躍し、拿捕艦とともに本国に戻る。
砲艦ホットスパー フォレスター ☆☆☆ 新婚のホーンブロワーがブレスト沖で封鎖任務につく。
ナポレオンの密書 フォレスター ☆☆☆ ホットスパーを退艦後、本国に向かう。未完の遺作。
トルコ沖の砲煙 フォレスター ☆☆☆☆ トルコ沿岸の沈没船から財宝をサルベージする。馬鹿な部下が足を引っ張る。
パナマの死闘 フォレスター ☆☆☆☆☆ 太平洋に派遣され、対西、対反乱軍と活躍。フリゲート艦の見事な操艦は圧巻。
燃える戦列艦 フォレスター ☆☆☆☆ 地中海に派遣され、活躍するも、単艦で仏艦隊と戦闘状態へ。4対1の戦い。
勇者の帰還 フォレスター ☆☆☆☆☆ 捕虜となったのち、フランスを横断する大脱出劇を試みる。
決戦!バルト海 フォレスター ☆☆☆☆☆ ロシアに迫るナポレオン軍に一撃を加えるためバルト海へ進出しての活躍。
セーヌ湾の反乱 フォレスター ☆☆☆☆☆ 対ナポレオン戦の最終局面とそれに続く平和。しかしナポレオンは再起を図る。
海軍提督ホーンブロワー フォレスター ☆☆☆☆☆ 西インド諸島方面艦隊司令官となり、数々の困難に立ち向かう。
海賊たちの太平洋 杉浦昭典 ☆☆☆☆☆ 大航海時代のマゼラン、ドレーク、アンソンらの太平洋航海を紹介。
山本五十六とその参謀たち 近江兵治郎 ☆☆☆ 山本長官の従兵長から見た連合艦隊司令部の日常。
与太郎戦記 春風亭柳昇 ☆☆☆☆☆ 柳昇師匠の従軍記。叩き上げの伍長が兵隊の苦楽を面白おかしく記す。
水木しげるのラバウル戦記 水木しげる ☆☆☆☆ 絵付きで大変面白いが、悲しさと辛さがにじみ出ている。
陸軍落語兵 春風亭柳昇 ☆☆☆ 「与太郎戦記」の続編。シリアス度が増しますが、笑いもかなりあります。
地中海世界のイスラム W.モンゴメリ・ワット ☆☆ イスラムが進んだ文明で西洋を発展させたが、西洋はこれを誤解している。
コンスタンティノープルの陥落 塩野七生 ☆☆☆☆☆ 東ローマ帝国の崩壊の歴史と後日談。
ロードス島攻防記 塩野七生 ☆☆☆☆ トルコに敵対してロードス島を守るヨハネ騎士団の活躍と後日談。
レパントの海戦 塩野七生 ☆☆☆☆ ベネチア中心のキリスト教連合艦隊とトルコ艦隊の海上決戦と後日談。
帝国海軍士官入門 雨倉孝之 ☆☆ 海兵のみならず、機関学校や経理学校、大学出の予備士官たちの実情。
お父さんへの千羽鶴 ときたひろし ☆☆☆☆☆ 特攻隊として飛び立つお父さんへの千羽鶴の話の絵本。激泣き必至です。
零戦と戦艦大和 半藤一利・秦郁彦ほか ☆☆☆☆ 帝国海軍の技術力を分析し、戦術と戦略を検討する。
オデュセイア ホメロス 事情により、現在、休読中。
Das fliegende KlassenzimmerKästner☆☆☆☆クリスマス休暇前の学芸会を控えた生徒たちの日常生活とその後のお話。
与太郎戦記ああ戦友春風亭柳昇☆☆☆復員してから落語家になった柳昇師匠の仲間との交流を描く。
アフリカの女王フォレスター☆☆☆一組の男女がドイツ砲艦に一矢を報うべくボロ舟でアフリカの激流を下る。
ズッコケ中年三人組 age 43那須正幹☆☆☆ハチベイが裁判員に選ばれ、殺人事件を裁く。刑事手続きの流れが理解できる。
一下級将校の見た帝国陸軍山本七平☆☆☆戦前から脈々と続く日本人の個性を帝国陸軍での体験を通じて解説する。
「空気」の研究山本七平☆☆モチーフはとても良い。しかし記述がくど過ぎ。もっと簡潔に論述してほしい。
論語湯浅邦弘☆☆前半は論語の歴史で面白い、後半は特定の論点の検証で、「ああそうですか」。
海上護衛戦大井篤☆☆☆☆太平洋戦争におけるシーレーン確保に尽力した元参謀による護衛戦の検証。
帝国陸海軍の基礎知識熊谷直☆☆☆帝国陸海軍の組織について、編成、給与、教育、法務、衛生等の観点を概説。

評価基準
☆        金と時間の無駄。
☆☆              やめた方がいいけど、興味のある人はどうぞ。
☆☆☆            まぁまぁ。
☆☆☆☆          なかなかいいですよ。
☆☆☆☆☆        必読。
 
 

今後の予定
 
Emil und Detektiv Kästner
志賀直哉 阿川弘之

 
 

おまけ 阿川大将の作品
 
書  名
5段階評価
コ メ ン ト
春の城 ☆☆☆☆☆ デビュー作。NHKドラマにもなりました。全ての原点。
雲の墓標 ☆☆ 最後の手紙が涙を誘います。
新版 山本五十六 ☆☆☆☆☆ 阿川大将といえば、これっきゃないでしょう。必読。
米内光政 ☆☆☆ 少々地味ですが。
井上成美 ☆☆☆☆ 「米内光政」よりもっと地味です。サラリーマンに受けた意味がわからない。
海軍こぼれ話 ☆☆☆☆☆ 大爆笑できる話がたくさんあります。
日本海軍に捧ぐ ☆☆☆☆ ケ号作戦(キスカ撤退)の話と広瀬中佐の話がメインです。
国を思うて何が悪い 未評価 未読。パラパラめくった程度です。かなり期待できます。
国を思えば腹が立つ 未評価 未読。パラパラめくった程度です。かなり期待できます。