刑事法研究会 
 

   日時: 4月23日(土)午後2時

 場所: 北大法学部304研究会室

 
 《判例研究》

    最高裁三小判 平成16年9月7日   (判時1878号88頁 )

  代用監獄である警察署に拘留中の各被疑者について「接見等の指定に関する通知書」を発した検察官が
留置担当官から弁護人が接見の申し出をしたことの連絡を受けて約40〜45分後又は約34分後に接見指定を
しない旨の回答をしたことが違法とはいえないとされた事例。ほか。

     
           関口 和徳  (北大D1)
 

 《研究報告》

   「無罪推定の再生」

         公文 孝佳   (神奈川大学法学部助教授)
 

 
 
 
 

     刑事法研究会 
 

   日時: 5月14日(土)午後2時

 場所: 北大法学部417研究会室
 

 《判例研究》
  
   最高裁三小判 平成17年4月19日 (公刊物未登載、最高裁HPに掲載)

http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/$DefaultView/BD8754580EAA332D49256FE800215D08?OpenDocument

  弁護人から検察庁の庁舎内に居る被疑者との接見の申し出を受けた検察官が同庁舎内に接見の場所が
存在しない事を理由として接見の申し出を拒否することができる場合。
ほか。

   
              内藤 大海  (北大D3)
 

 《判例研究》
 
    東京地判 平成15年3月6日  (判タ1152号296頁)

  強盗の現場に居合わせたが、犯人にその存在を認識されていなかった者が、他の者が脅迫されているのを見て、
その場から逃れようとして傷害を負った場合に、強盗致傷罪の成立が認められた事例。

             
         佐藤 陽子  (北大D2)

 
 
 
 
 

     刑事法研究会 
 

    日時: 5月28日(土)午後2時

  場所: 北大法学部417研究会室
 

  《判例研究》

     大阪地判 平成16年4月9日 (判タ1153号296頁)

    被告人が、いわゆるテレクラで知り合ったBから金を返すよう執拗に迫られたことに立腹し、同人に対し、暴行を加え、傷害を負わせたという公訴事実につき、Bの犯人識別供述は、もともと観察の正確性自体に問題を内包していたことに加え、長期間経過後に行われたものであり、しかも、複数回にわたる、いきなりの単独面通しとこれに先立つ警察官の誘導的言辞によって決定的かつ回復困難な不当な暗示・誘導を受けた状態の下で行われたものであって、到底信用することができず、このような重大な欠陥を内包する同供述を事実認定の柱として供することは許されないというべきであるとして、被告人を無罪とした事例。
     

                   我妻 広    (北大D3)
 

   《判例研究》

        札幌地判 平成15年3月31日(公刊物未登載)

      情況証拠により殺人・死体損壊の事実が認められた事案。

            
          白取 祐司      (北大大学院法学研究科教授)
 
 
 
 
 
 

        刑事法研究会 
 

      日時: 6月25日(土)午後2時

    場所: 北大法学部417研究会室
 

   《判例研究》

    最高裁三小判 平成16年8月25日 (刑集58巻6号515頁、判タ1163号166頁)

    公園のベンチ上に置き忘れられたポシェットを領得した行為は、被害者がベンチから約27メートルしか離れていない場所まで歩いていった時点で行われたことなど判示の事実関係の下では、窃盗罪に当たるとされた事例。

  
         葛 愛軍 (北大D2)
 

   《研究報告》
  
              松尾 誠紀 (北大助手)
 
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時:7月9日(土)午後1時

     場所: 北大法学部417研究会室
   
 
  《研究報告》
     
    「保護観察対象者の法的地位」 

         金子みちる (北大D3)
 
 

  《判例研究》
 
    東京地裁平成15年4月16日判決  (判例時報1842号159頁)
 
 一 本件逮捕手続は、逮捕状の緊急執行の「急速を要するとき」の要件を満たしておらず、違法とみる余地があるとされた事例。
 二 逮捕後、差し押さえられた尿に関する鑑定書等が違法収集証拠として証拠能力を否定されるべきとした弁護人の主張を排斥して、それらの証拠能力が認められた事例。

         小浦美保 (北大D1)
 
 
 
 
 

 
        刑事法研究会 
 

         日時: 7月23日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

    《修士論文中間報告》
 
            「刑法218条の『保護する責任のある者』の意義について」
 
            松原 和彦 (北大M2)
 

  《研究報告》

      「営業秘密の刑法的保護について」

             一原 亜貴子   (小樽商科大学商学部助教授)
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

         日時: 7月30日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

    《研究報告》
 
            「おとり捜査の許容性について」
 
            内藤 大海 (北大D3)
 

  《研究報告》

      「再審の現状と課題」

            川崎 英明  氏 (関西学院大学大学院司法研究科教授)
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時:8月31日(水)午後5時半

      場所: 北大法学部417研究会室
 

  《研究報告》

      「フランス少年法の最近の動向」

                  赤池 一将  氏 (龍谷大学教授)
 
 
 
 

      刑事法研究会 
 

         日時:9月10日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

    《研究報告》
 
            「中国刑法における反革命罪から国家安全危害罪への改正の意味
      ー『反革命目的』の削除を手がかりに」
 
            坂口 一成 (学振研究員)
 

  《研究報告》

      
           松尾 誠紀 (北大助手)
 
 
 

 
        刑事法研究会 
 

       日時: 10月8日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室

 
    《判例研究》
 
         最決平17・8・30  (公刊物未登載)   (最高裁ホームページ掲載)
          http://courtdomino2.courts.go.jp/judge.nsf/dc6df38c7aabdcb149256a6a00167303/505f8d2a1975fe614925706f0023026c?OpenDocument
 
         裁判官が事件について公訴棄却の判決をし、又はその判決に至る手続に関与したことは、その手続において再起訴後の第1審で採用された証拠又はそれと実質的に同一の証拠が取り調べられていたとしても、同第1審の審理上刑訴法20条の定める裁判官の除斥原因に該当しない。

       
                     関口 和徳   (北大D1)
 

     《研究報告》

             「刑事訴訟における『真実(真理)論』の意義と方向性」

                      前原 宏一   (札幌大学法学部助教授)
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時: 10月29日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室

 
    《研究報告》

   「偽装心中と殺人罪」 ――偽装心中事件に関する最初の最高裁判決を手がかりに――
 
                   (最高裁昭和33・11・21刑集12巻15号3519頁、判時169号28頁)
         
      
          葛 愛軍 (北大D2)

 
  《判例研究》

   大阪高判 平成16年10月22日 (判タ1172号311頁)

  覚せい剤の自己使用事犯において、警察官らによる被告人の警察署への同行は、任意同行の限度を超えた違法なものであるが、警察署における被告人の尿の提出は、自らの意思で行ったものであることなどに照らし、尿鑑定には証拠能力が肯定されるとして、これを否定して被告人を無罪とした原判決が破棄された事例。

 
        佐藤 史子 (近大非常勤講師)
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時: 11月12日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室

 

    《博士論文中間報告》

     「被害者の同意と契約について」
 

          佐藤 陽子 (北大D2)
 

    《判例研究》

      横浜地判平成17年3月25日 (判タ1185号114頁)
  
      治療中止の許容要件 ―― 川崎『安楽死』事件第1審判決 ――
 

         和田 俊憲   (北大大学院法学研究科助教授)
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時:12月3日(土)午後3時

      場所: 北大法学部304研究会室

 

       《判例研究》

      最決平成16年2月9日(刑集58巻2号89頁)
   
        クレジットカードの名義人に成り済まし同カードを利用して商品を購入する行為が詐欺罪に当たるとされた事例。
 

         深町 晋也   (北大大学院法学研究科助教授)
 
 
 
 
 
 

      刑事法研究会 
 

       日時:12月17日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 
 

    《研究報告》
     
         松尾 誠紀  (北大助手)
 
 

   《判例研究》
  
    最一小決 平成17年3月11日 (刑集59巻2号1頁、判時1892号148頁、判タ1177号154頁)
 
      警察官の一般的職務権限の範囲

 
        長井 長信   (北大大学院法学研究科教授)
 
 
 
 
 

       刑事法研究会 
 

       日時:2006年 1月14日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

   《博士論文構想報告》
  
      「権利保障的側面からみた非供述証拠の排除根拠」
                     
         小浦 美保 (北大D1)
 

   《博士論文構想報告》

      「自白の証拠能力について」

                  関口 和徳 (北大D1)
 
 
 
 
 

     刑事法研究会 
 

       日時: 1月21日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

    《判例研究》
 
    最一小決 平成17年3月18日 (刑集59巻2号38頁、判タ1181号190頁、判時1896号155頁)
  
    刑の執行猶予言渡取消決定に対する即時抗告棄却決定に対する特別抗告事件。
   
        
         我妻 広  (北大D3)
 

   《研究報告》

     「ドイツにおけるおとり捜査」
 

         内藤 大海  (北大D3)

  
 

  
    刑事法研究会 
 

       日時: 3月4日(土)午後2時

      場所: 小樽商科大学(研究棟)3階B会議室
 

    《研究報告》

      「保護責任者遺棄罪における『保護責任』についての一考察」

           松原 和彦  (北大M2)

   《研究報告》

      「中国の「刑罰の目的」に関する初歩的考察  ―殺人罪の量刑実務を手がかりに」

         
         坂口 一成 (学振研究員)
 
 
 
 

   刑事法研究会 共催 刑法学会北海道部会
 

       日時: 3月11日(土)午後2時

      場所: 北大法学部417研究会室
 

   《研究報告》

      「更生保護改革のゆくえ」(仮題)
                                            
               金子 みちる   氏 (北大大学院博士課程3年)
 

   《判例研究》

     「札幌高裁 平成17年8月18日判決について」    (判タ1198号118頁)
 

   司法警察官への供述時において、真犯人が死亡している場合、その真犯人に代わって、犯人である旨の申し出をしたものには、刑法
   103条の犯人隠避罪が成立するか。
                               
              小名木 明宏   氏 (北大大学院法学研究科教授)