本文へスキップ

『ヨーロッパ統合史』のサポートサイト 

History of European Integration

統合史年表Chronological list

1999年-

年表中の【○-△】は、遠藤乾(編)『原典ヨーロッパ統合史:史料と解説』(名古屋大学出版会、2008年)に収録されている史料番号を指している。同書には、対応する年表中の出来事に関する解説と史料の翻訳が記載されているので、参照されたい。


1999年1月1日 EMU第三段階スタート、ユーロが参加11カ国の正式通貨へ
1999年1月4日 外為・金融市場でユーロの取引開始
1999年2月23日 イギリスのブレア首相、ユーロ導入への「移行計画」発表
1999年2月26-27日 ボン非公式欧州理事会。EU中期予算をめぐって独仏対立
1999年3月11日 農相理事会、農政改革で基本合意イギリスのブレア首相、ユーロ導入への「移行計画」発表
1999年3月12日 ポーランド、ハンガリー、チェコ、NATO加盟
1999年3月13日 外相理事会、ドイツがEU軍事委員会の創設を提案
1999年3月15-16日 サンテール欧州委員会、予算執行をめぐる不正疑惑で総辞職【9-2】
1999年3月21日 イギリスが、外相理事会にて欧州委員会改革案を提出
1999年3月24日 NATO、ユーゴ空爆(-6月10日)
1999年3月24-25日 ベルリン特別欧州理事会、次期欧州委員長にプロディ前イタリア首相を内定。アジェンダ2000について合意【8-15-B】
1999年4月8日 ECB、ユーロ政策金利を0.5%引下げ年2.5%へ
1999年4月24日 EUとの関係についてのNATOコミュニケ「ベルリン・プラス」【9-3】
1999年5月1日 アムステルダム条約発効
1999年5月5日 欧州議会、プロディ次期欧州委員長を承認
1999年5月28日 EUおよびNATO加盟非EU6カ国による緊急非公式国防相会議(ボン)。ドイツ、2000年末までにWEUのEUへの統合を提案
1999年5月31日 外相理事会、EUとWEUとの統合に基本合意
1999年6月3-4日 ケルン欧州理事会、WEUとの統合に合意
1999年6月10-13日 第5回欧州議会選挙実施
1999年6月28日 EU・南米南部共同市場(MERCOSUR)首脳会議(リオデジャネイロ)、自由貿易地域創設の交渉開始で合意。
1999年9月5日 非公式外相理事会、トルコを加盟候補国として承認することに基本合意。また防衛問題も協議
1999年9月13日 欧州理事会が、CFSP初代上級代表およびEU理事会事務総長に、前NATO事務総長ソラナを任命
1999年9月15日 プロディを委員長とする欧州委員会発足
1999年10月13日 欧州委、スロヴァキア、ルーマニア、ブルガリア、ラトヴィア、リトアニア、マルタの6カ国を新規加盟交渉国に決定
1999年10月15-16日 タンペレ特別欧州理事会、EUを自由・安全・公正が保障された地域にするための政策を討議
1999年10月18日 ソラナCFSP上級代表兼EU理事会事務総長就任。EU改革の三人委員会が、多数決制の多用などを含む報告書(デハーネ・レポート)を欧州委に提出【9-4】
1999年11月4日 ECB、ユーロの政策金利を0.5%引き上げて年3.0%に変更
1999年11月25日 ソラナ上級代表、WEU事務局長兼務。英仏首脳会談(ロンドン)、5-6万人規模のEU緊急対応部隊の設立をEU諸国に提案することで合意
1999年12月7日 外相理事会、緊急対応部隊増設、追加6カ国の加盟交渉開始などで合意
1999年12月10-11日 ヘルシンキ欧州理事会、2003年までに6万人の緊急展開部隊創設決議
1999年12月31日 エリツィン大統領辞任
2000年2月3日 自由党政権参加とハイダー入閣を受け、14カ国、EU枠外でオーストリアに対する制裁へ
2000年2月14日 ブルガリア、ラトヴィア、リトアニア、マルタ、ルーマニア、スロヴァキアとのEU加盟交渉開始
2000年3月1日 欧州委、行政改革についての白書を採択
2000年3月23-24日 雇用拡大と経済社会改革推進のための特別欧州理事会をリスボンにて開催(「リスボン戦略」へ)【9-7】
2000年3月26日 プーチン、ロシア大統領に選出(5月7日就任)
2000年4月3-4日 カイロにて第1回アフリカ・欧州首脳会議開催
2000年5月12日 ベルリンのフンボルト大学で独外相フィッシャー演説【9-8】
2000年6月23日 ECとACP諸国、ベニン共和国コトヌーで、ロメ協定に代わる協定に調印(コトヌー協定、2003年4月1日発効)【9-9】
2000年9月8日 オーストリアの人権や政府の姿勢に関する「三賢人報告書」【9-10】
2000年9月28日 デンマーク、国民投票の結果、ユーロの導入を拒否
2000年12月7-11日 ニース欧州理事会、EU拡大を見越して欧州議会における各国議席配分の修正、およびEU理事会における「持ち票配分」に変更を加えるニース条約に合意。EU基本権憲章採択【9-12】。
2001年1月1日 ギリシャ、12番目のユーロ参加国となる
2001年2月26日 ニース条約調印【9-11】
2001年3月25日 北欧5カ国、シェンゲンに参加
2001年6月7日 アイルランド、国民投票の結果、ニース条約批准を否決
2001年9月11日 アメリカにて、同時多発テロ発生
2001年12月6日 北大西洋条約第五条発動【9-13】
2001年12月14-15日 ラーケン欧州理事会、EU憲法制定のための諮問会議(「ヨーロッパの将来に関するコンベンション」)を設置、ジスカール・デスタン元フランス大統領を議長とする【9-14-A】
2002年1月1日 ユーロ、12カ国において紙幣・硬貨の流通を開始
2002年2月28日 各国通貨とユーロの併用期間が終了。3月1日からユーロが参加国唯一の法定通貨となる
「ヨーロッパの将来に関するコンベンション」始まる
2002年5月31日 EU、京都議定書批准
2002年10月9日 欧州委、EU拡大交渉中の10カ国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、スロヴェニア、キプロス、マルタ)について、2004年初めの加盟勧告
2002年12月12-13日 コペンハーゲン欧州理事会、10カ国に対する加盟を承認【9-16】
2003年1月15日 EU共通外交安全保障政策に基づく最初のEU平和維持軍が、ボスニアおよびヘルツェゴビナに派遣される
2003年1月22日 ラムズフェルド米国防長官「古いヨーロッパ」発言【9-17-B】
2003年1月30日 ブレア英首相、ベルルスコーニ伊首相ら親米8カ国首脳によるイラクへの武力攻撃についての共同声明【9-17-C】
2003年2月1日 ニース条約発効
2003年2月5日 国連安保理にてイラク問題に関する米国務長官パウエルおよび仏外相ドビルパン演説【9-17-D】
2003年3月14日 EU、NATOとの間に安全保障条約調印
2003年3月20日 イラク戦争始まる
2003年4月9日 欧州議会、理事会承認済みの10カ国のEU新規加盟を承認
2003年4月16日 新規加盟10カ国とEUの間において加盟条約調印
2003年6月13日 「ヨーロッパの将来に関するコンベンション」欧州憲法制定条約草案採択
2003年6月20-21日 テッサロニキ欧州理事会、「ヨーロッパの将来に関するコンベンション」が作成した欧州憲法条約草案を将来の交渉の基礎として公表【9-14-B】
2003年8月 EU独自部隊、国連の平和維持活動部隊としてコンゴに初の域外展開
2003年11月25日 理事会、仏独の安定成長協定違反について制裁見送り【9-18-A】
(→04年7月13日、ECJがこの決定を無効に【9-18-B】)
2003年12月12日 ブリュッセル欧州理事会。警察力も含めた広範な安全保障戦略「ソラナ・ペーーパー」【9-19】
2004年3月5日 欧州委、サービス自由化指令(ボルケシュタイン指令)提案【9-20】
2004年3月11日 スペイン列車爆破テロ発生
2004年5月1日 EU拡大:エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、スロヴェニア、キプロス、マルタの10カ国が新規加盟、加盟国25カ国に【9-21】
2004年6月10-13日 第6回欧州議会選挙
2004年6月18日 欧州理事会、欧州憲法制定条約を採択
2004年6月28日 エストニア、リトアニア、スロヴェニアがERMUに参加
2004年6月29日 ブリュッセル欧州理事会、欧州憲法条約草案を承認。欧州委員長にバローゾが指名される
2004年7月12日 欧州防衛機関設立【9-23】
2004年10月6日 欧州委、トルコとの交渉開始を条件付で勧告
2004年10月29日 欧州憲法条約調印【9-24】
2005年3月22-23日 安定成長協定の基準緩和【9-26】
2005年4月25日 ブルガリアとルーマニア、EU加盟条約調印
2005年5月2日 ラトヴィア、キプロス、マルタがERMUに参加
2005年5月29日 フランス、国民投票で憲法条約を否決【9-27-A】
2005年6月1日 オランダ、国民投票で憲法条約を否決
2005年6月16-17日 ブリュッセル欧州理事会、欧州憲法条約批准手続き延期について合意【9-27-B】
2005年7月7日 ロンドン同時爆破テロ発生
2005年10月3日 トルコ、クロアチアとのEU加盟交渉開始
2005年11月22日 ドイツ、CDUのメルケルが首相に就任
2005年12月19日 理事会、マケドニアに加盟候補国の地位を与える決定
2006年3月10日 EUとロシア、宇宙における活動に関する二者間協力を強化するための文書に署名
2006年5月16日 欧州委、スロヴェニアのユーロ参加を提案
2006年5月28日 非公式理事会、憲法条約の再検討を07年に先送りすることで一致
2006年9月26日 欧州委、07年1月1日のブルガリアとルーマニアのEU加盟を確認
2007年1月1日 ブルガリア、ルーマニアのEU加盟、加盟国27カ国に
スロヴェニアがユーロ導入、13番目のユーロ参加国に
2007年3月25日 ローマ条約50周年、ベルリン宣言【9-29】
2007年6月23日 ブリュッセル欧州理事会、「改革条約」の準備を決定【9-30】
2007年10月18-19日 非公式理事会、新条約を承認
2007年12月13日 リスボン欧州理事会、「リスボン条約」を調印
2007年12月21日 チェコ、スロヴァキア、スロヴェニア、ポーランド、ハンガリー、マルタ、エストニア、ラトヴィア、リトアニアがシェンゲンに参加
2008年1月1日 キプロスとマルタがユーロ導入、ユーロ参加国は15カ国に
2008年6月12日 アイルランド、国民投票でリスボン条約を否決
2008年9月15日 アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズ破綻、世界経済危機へ
2008年12月12日 スイス、シェンゲン協定に参加
2009年1月1日 スロヴァキアがユーロ導入、ユーロ参加国は16カ国に
2009年4月4日 フランス、NATO首脳会談で軍事機構への復帰を宣言
2009年6月4-7日 第7欧州議会選挙
2009年6月30日 ドイツ憲法裁判所、リスボン条約を合憲とする判決
2009年7月23日 アイスランド、EUに加盟申請
2009年10月3日 アイルランド、二度目の国民投票でリスボン条約批准
2009年10月5日 ギリシャで政権交代、のちにパパンドレウ新政権が、旧政権が粉飾・隠蔽していた財政赤字と債務残高を公表
2009年10月28日 ドイツ、第二次メルケル政権(CDU/CSU・FDP)発足
2009年12月1日 リスボン条約発効
2009年12月22日 セルビア、EUに加盟申請
2010年2月9日 第二次バローゾ欧州委員会発足
2010年5月7日 ユーロ圏緊急首脳会議、欧州金融安定基金(EFSF)創設
2010年5月12日 イギリス、6日の総選挙で保守党が勝利し、キャメロン政権が成立
2010年6月17日 欧州理事会、「欧州2020」戦略を採択
2010年11月22日 アイルランド、EUに財政支援を要請
2010年12月18日 チュニジアで民衆デモが広がり、「アラブの春」の引き金に
2011年1月1日 エストニアがユーロ導入、ユーロ参加国は17カ国に
2011年6月30日 WEUが終了、その機能はEUの共通安全保障・防衛政策へ移行
2011年11月1日 伊中央銀行総裁マリオ・ドラギがECB総裁に就任
2011年12月19日 リヒテンシュタイン、シェンゲン協定に参加
2012年1月22日 クロアチア、国民投票でEU加盟賛成が過半数獲得
2012年2月2日 欧州安定メカニズム(ESM)設立条約調印
2012年3月1-2日 経済通貨同盟における安定、調整、統治に関する条約(新財政協定)調印
2012年5月15日 フランス、社会党のオランドが大統領に就任
2012年7月26日 ECB総裁ドラギ、ユーロ救済のために「何でもやる」と発言し、OMTの実施を表明
2012年12月10日 EUがノーベル平和賞を受賞
2013年7月1日 クロアチアがEU加盟、EU加盟国は28カ国に
2013年12月17日 ドイツ、9月の連邦議会選挙の結果を受け、CDU/CSUとSPDの大連立による第三次メルケル政権発足
2014年1月1日 ラトヴィアがユーロ導入、ユーロ参加国は18カ国に


基盤研究(A)「リージョナル・コモンズの研究―地域秩序形成の東アジア=ヨーロッパ比較―」
(研究代表者:遠藤乾)