【課題文献】三輪芳朗「『市場』と『市場化』─日本の経験から」中兼和津次・三輪芳朗編『市場の経済学』所収1頁(有斐閣、1999年)
【課題文献1】初鹿野直美「『法と開発』研究におけるエスニシティ概念─Amy Chua の議論を参考に─」小淀損之編『「法と開発」基礎研究』所収43頁(アジア経済研究所、2007年)
【課題文献2】「ベネズエラ:チャベス大統領、資源ナショナリズム政策を推進─オリノコプロジェクトの交渉を打ち切り、新法に基づきPDVSAが過半を取得へ」石油・天然ガスレビュー41巻2号85頁(2007年)
※ 初鹿野論文はカザフスタンの叙述が薄いので原論文で補充の必要あり。
【課題文献】なし。intergenerational equityに関する経済学のアプローチに関して、メインストリームとそれ以外の議論の両方を概観した分かりやすい論文を見出せず。
【課題文献】倉澤資成「消費者問題の法と経済学」『現代の法13 消費生活と法』所収53頁(岩波書店、1997年)
【提出課題】温室効果ガス25%削減について
講評:書こうと思えば何かは書けるテーマです。点差を分けたのは視点や問題設定の独創性と、議論の説得力(根拠付け)です。
【課題文献1】中川丈久『行政判例百選I(第4版)』176頁(有斐閣、1999年)
【課題文献2】蟻川恒正「思想の自由」樋口陽一編『講座憲法学3 権利の保障【1】』所収105頁、106-112、119-125頁、(日本評論社、1994年)
【課題文献3】内野正幸「教科書検定について合憲であるが裁量権逸脱の違法があるとした家永第三次訴訟最高裁判決」判評474号13頁(1998年)
※ 憲法学者の文章を1年生に読ませるのは酷である。思想の自由市場については、平成5年最判の原文をまず読ませるべきである。百選解説は行間がぎちぎちで、読んでいると目が痛くなった。来年度は最判昭和53年6月16日(芝池・総論講義82頁参照)と、稚内市のパチンコ店出店をめぐる札幌高裁 vs 最高裁を扱う。
【課題文献1】石塚伸一「刑事司法システムにおける規制改革・民営化と公共性の構造転換」法社会学68号93頁(2008年)
【課題文献2】竹中平蔵「郵政見直しが招く大損害(1)~(4)」2009年8月18日gooニュース
【課題文献3】池尾和人「郵政民営化 転倒した制度設計」経済セミナー620号17頁(2006年)
【課題文献1】コカコーラ事件、知財高判平成20年5月29日判時2006号36頁、48-52頁(自他商品識別力の認定部分)
【課題文献2】足立勝「立体的形状のみから成る商標の登録:知財高判平20・5・29 コカコーラボトル立体商標事件」L&T42号59頁(2009年)
【課題文献3】ELLE vs ELLEGARDEN事件、知財高判平成20年3月19日判時2033号77頁、98-100頁(グッズに関して類似性否定、CDに付された標章についてのみ類似性肯定)
【課題文献4】茶園成樹「ロックバンドのロゴ入り商品の販売による商標権侵害の成否」L&T40号56頁(2008年)
【提出課題】2009年農地法改正について
講評:論点が多すぎて論旨の一貫した文章にまとめるのが難しいテーマです。農業(農地)がなぜ他の産業(生産要素)とは異なる取扱を受けるのかについて考えるきっかけになればよいでしょう。
基準点は6点(理解力1点、文書構成4点、分析力1点)で1点ずつの加点方式で採点。
【最優秀評価答案】
経済学部1年 Allia Kalchaeva※ 農業とそれを取り巻く制度の現状に対する深い理解を丁寧に論述し、法改正に対する鋭い分析や将来への提言を盛り込んだものでした。分量的にもA4で4頁と十分なものです。
最終成績分布:秀3人 優9人 良3人 可5人 科目GPA=2.5
【課題文献1】北国新聞社事件判決(東京高決昭和32年3月18日行集8巻3号443頁)
【課題文献2】条文(独禁法2条、19条、67条)
新聞業における不公正な取引方法(昭和30年公取委告示)
【課題文献】田村善之『市場・自由・知的財産』73-80、88-90、92-95頁(有斐閣、2003年)
【課題文献1】根本尚徳「差止請求権理論と不法行為法 独禁法二四条の解釈論に寄せて」法時78巻8号60-62頁(2006年)
【課題文献2】角森正雄「差止めと損害賠償との関係について」判タ1062号53頁(2001年)
【課題文献3】対談・判タ1062号17-19頁(2001年)