Antimonopoly Law (Undergraduate)
教科書:川濵昇ほか『ベーシック経済法〔第3版〕』(有斐閣、2010年)
『ベーシック経済法』第3版使用上の注意点(製作途中で放置
- 16-17頁:「消費者」=「最終消費者」 < 「買い手」
- 21-22頁:「利害関係者」と「消費者」「一般消費者」の区別
↑いずれも、消費者という言葉の使い方が紛らわしいとの苦情多し。
- 41頁 下から3行目「取得・保有」→「取得・所有」
- 43頁 2行目「こうした企業間」→「こうした結合企業間」
- 43-44頁 「~が市場支配力を持っている」という表現が普通で、市場支配力が存在するという表現は使わない。
- 44頁 「こととなる」の有無は弊害の程度に影響しない要件。「弊害原因行為」は企業結合固有ではないので使わない。
- 48-49頁 合併によって、競争者(48頁の例)を「排除」すらこと、取引相手(49頁の例)を「排除」する力を得るだけで違法か、というお話。
- 54頁 「一定の取引分野」の機能的定義は初心者に分かりにくい。
- 56頁 SSNIPの説明。軽乗用車の仮想的独占者が値上げすると、顧客は小型乗用車に逃げるかどうかを考える。
- 62-63頁 ロック・イン市場:エレベーターメーカー系保守業者による独立系保守業者からの事業譲受を想定すれば商品市場画定の問題となる。
※ ロック・インはアフターサービスでなくても生じるので、抱き合わせのところで論じる。
- 63-64頁 商品市場画定が前提にあってサブマーケットが地理的に画定できる事例。
- 70-71頁 上流での協調と下流での協調があり、かつ下流の場合には追加条件がつく。並列的垂直統合は通常いわれるシナリオとは異なる。
- 98頁 下から5行目「この事実」3行目「この事実の存在」が何を意味するのか。無視した方がよい文章。
- 211頁 パンチカードが限界費用価格設定になることを述べる必要あり。
試験の結果
平常点20点、期末試験135点 で採点
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Advanced Topics in Antimonopoly Law (Graduate School)
- Behavioral Antitrust
- Merger Control
- Corporate Governance and Competition Policy
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Unlocking Choice (Undergraduate)
Text:シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳『選択の科学』(文藝春秋、2011年); Sheena Iyengar, The Art of Choosing (2010)
- This book covers plenty of intriguing experiments and topics.
- The challenge for readers is to distinguish different topics and hold them together to make a coherent story, which most students fail to do with a cursory reading.
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Pirates Rule (Undergraduate)
【Text】ピーター・T・リーソン著、山形浩生訳『海賊の経済学―見えざるフックの碑ax(NTT出版、2011年); A Japanese translation of Peter Leeson's "The Invisible Hook: The Hidden Economics of Pirates."
※ 下訳そのままで出版しているので翻訳は雑。
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