やっぱり《誤字等》が現れた・2003

(2003.07.25開設/2003.07.26更新)

期末試験の答案に出現した誤字等です(試験は「持ち込み可」でした)


投標 木偏が付いているものを投げるのは、危ないのではないかと思うのですが。
可法権 明らかに横棒が縦棒より横に飛び出していたし、横棒が一画足りません。書き間違えたのでしょうか、それとも・・・
価置 雰囲気は出ているかも。いまのところ、3人くらい見かけました。「置」に人偏を付けている人もいました。
衆議院議院/議院定数 「議員」と「議院」の取り違えはよくある例ですが、意味を考えれば変だと気づくのではないかという気がします。
立方府 国会は四角四面?
問題点点 これは愛敬かも。
有与期間 「有余」と「猶与」の融合でしょうか。正解は、「猶予」。
格査 「違憲審査」に引きずられたか。正解は、「格差」。
出張 これ自体は誤字ではないのですが、前後の文脈から見て、「主張」だろうと思うのです。
特設の これも、「特段の」だろうと思います。5人くらいいました。講義で何度も「トクダンの」と発音していたはずですが、聴いてなかった?
認めざるおえない 「せざるを得ない」ではなく、「せざる終えない」だと思っているのでしょうか。それとも、意味の分からぬまま呪文のように書いている? とにかく、「お」と書いている人は少なくない。
判事した 判示する人が判事です。間違えた人が199人中に3人いました
倒底 正解は「到底」で、無人でした。
不可欠1体 不可分一体。横書きだからといって、なんでも算用数字にしてはいけない。
憲法違法/違害 単なる書き間違い以上に「意味深」な誤記は、担当教員を不安にさせるのです。
制立 「制定」と「成立」から生成されたのでしょうか。
31条に乗っとり ハイジャックではないので、漢字で書くとすれば、「則り」でしょう。
無失格 「無資格」と「失格」を合わせると、二重否定で、結局・・・
議員定数半分規定 定数配分の是正にとどまらず、「国会議員を半分に減らせ」という大胆な改革案です(たぶん)。
選挙事体は 「自体」でも「事態」でもなく、なぜかこう書いてしまったようです。数行下には、「自体」と書いてありました。
正当価理由 「正当化理由」が正当。
相等である 「相当」と書くのが相当である。教科書にも、そう書いてある。
票求 「投票」の直後に「要求」したために、こうなってしまったようです。
裁判で争す ソース?
選手した議員 国会議員大運動会? 文字の形は「選挙」に近いが、発音は「選出」に近い。本人は、どちらを書こうとしたのだろう? どちらでも、点数は同じですが。

陪審院 「議員」と「議院」の取り違えはよくある例ですが、それとは少々状況が違うような・・・。※2人目出現。「参審院」も。
核当 該当。核が当たるのは、かなり困る。
違去性 水分が蒸発した違法性。
判列 人間味のない判例。
覆歴 ひっくりかえった履歴。
自確 「自覚」かなと思うのですが、前後の文脈と合わない。
〜なことは必死で 「必至」でしょう。命がけであるわけではないでしょう。
得微 「特徴」のようです。後半も微妙に違います。
切っては切り離せない関係 ちょっと想像しにくい関係。
必要不可失 失うことができない。「人権は必要不可失だ」といわれると・・・。
織別 「識別」です。
族行 「施行」です。バイクを並べていくわけではないでしょう。
売収 売るのではなくて、買うのではないでしょうか。
講成 「構成」です。
法延 「法廷」です。裁判に時間がかかるからって・・・。
小数民族 コンマ以下の人たち、というわけではないでしょう。
解れる 「触れる」でしょうか。ウシではなくてムシでした。
平家特語 特別な物語なのかもしれません。
擬問 その疑問は、ホンモノではないのかも。
処罪 「処罰」。罪と罰は違います。
講想 「構想」です。
指命する 「指名」です。
矢敗 ヤバイ失敗。
衛大 「偉大」でしょうか。
指適 しばしば指摘される間違いです。
公権力の公使 権力は行使するものです。
不可決 決めることができないのも、それはそれで困りますが、「不可決な形態になる」というのは、どういうことでしょう?
相容されない 「相容れない」は誤植ではありません。それとも、「受容されない」との混同でしょうか?
意職 「意識」です。
犯罪律 文脈から見て「率」でしょう。
緯力 「威力」です。
提共 これも、人間味がないようです。
幣害 札束に目が眩んで?
未全に 全然違う。
結びに変える 論述答案の最後が、この言葉で締めくくられているということ自体が・・・。
[車区] 使 [車区] で1文字です。馬から車へ。漢字の世界にもモータリゼーションの波が。
授償 あまり嬉しくないかも。
陪償 陪審制に気を取られていたのでしょう。
驚意 「脅威」と「驚異」を混同して、さらに「異」を「意」と書き間違えた、ということでしょうか。
彼告 「被告」です。カレにコクるわけじゃないです。
汗渉 「干渉」です。汗顔の至り。
講議 今年もありました。
中断 前後を読む限りでは、「中継」と書きたかったのではないかと思うのですが。



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〈齊藤正彰@北星学園大学〉