2012夏・五輪の最中にも《誤字等》はやってきた!

(2012.08.06開設/2012.08.13更新)

答案(六法・判例集持ち込み可)に出現した誤字等です

倫理  文字は正しく綴られています。でも、そこは、「論理」と書くべきところで・・・。←2人いました
題案された  これには手が足りなくて、「提案」とは読めない歴史の1ページ。
抵解する  「抵触」と書いたつもりと解される。
へ行し  「・・・へ移行し」と書くはずだったと思われます。
最判員制度  最高裁にも導入されたら、そうなるのかもしれない。
非判  「非難」と「批判」が混淆してしまったタイプ。よくある誤字の一因です。
小数の人間  一人前ではない、ということか。
衆議員の解散  よくある誤字。根絶は難しいらしい。とにかく、「衆議員」は沢山います。定数削減が急務と思われます。
議員内閣制  誤った制度運用も、例年のことです。
議院としての資格を失わせる  逆もまた偽。
議院は国民の投票が得られなければ議院になれない  継続しても、誤字は誤字。
裁判院制度  裁判員制度の導入によって、司法にも誤字の病魔が・・・。
法合適用  文脈的には「法令」だと思うのですが、どうしても「令」には見えません。
拠条文  根無し草の条文。
観威  六法を見ながら日本国憲法の前文を書き写したようですが、キミ、それなら「権威」だろう・・・。
この地方は、主権の存する日本国民の総意に基く。  上と同じ人が書いた憲法第1条です。
われらとわらわの子孫のために  これも、同じ人です。時代劇ふう憲法前文?
憲上  どうしてこうなったのか全く分かりませんが、「憲法」です。
発場  「発生」と「登場」のハイブリッドでしょうか。
確得  これは「確保」と「獲得」でしょうか。
限則として  「原則」の誤記としては例外的なものかもしれません。
禁史される  上と同じ人の作品。「禁止」だといっても、独創的な誤字は防げない。
体内的最高性  オリンピック選手のことではないので、ここは「対内的」。
有権者の統体  「総体」と書くはずだったと思われます。
憲法には違返しない  なぜか之繞が。
三丈原則  「大」にしては、ハミ出し過ぎている!
必要不可決  決められない正字?
権院  「権限」と書く予定だったのに、阜偏まできたところで完全に流れが変わったらしい。
とうり  通りは、「とおり」。
記際されている  「記載」。誤字等と闘う際に、私のパソコンに搭載されている辞書がヘンな学習をしてしまうのではないかと心配。
無造作に選ばれた  字は間違っていませんが、「無作為」に選ばれたのです。
国会・内閣・裁判所の三位一体構造  せめて「三権分立」と書いてくれたら、点をあげたのに。
国制に関する規能  「国政」&「権能」。
人間として促え  人間だからといって、人偏にする必要はないでしょう。
制度へ繁栄させる/ 国民の意見も直接的に繁栄される  同じ人です。経済成長重視の立場が反映されています。
裁判の対番  韻を踏んでいますが、でも「対審」です。
公開法延  「法廷」にしばしば出現する誤字等。
元首との新書交換  日本からは岩波新書を?
助認と承認  近くの文字に引きずられるタイプの誤字に注意するようにと、助言しておくべきだった。
法律の定位には議会の同意を必要とすることにより、国民の地立・権利を護ろうとした  人偏の人事異動です。「定立」&「地位」。同意が同位にならなかったのは、不幸中の幸い?
されでる  「されている」? いや、どう見ても濁点だよ、マイケル!
内閣相理大臣  しばしばいます、こういう人。
10つの規定  1〜9まではいいとして、10は・・・。
仰制と均衡  抑えられずに、天を仰ぐ。
人権重視が声高にとたざされている現在  漢字ではどう書くのか教えてほしい!
学会  たしかに「学界」との区別はピンと来ないかもしれません。
同意見  ここは「同意権」。
制約説  漢字は間違っていないけれども、学説として存在するのは「制度説」。
条件  日本国憲法81条に出てこないのは「条約」。
内客  ナイキャク総理大臣? 「客」はカクとも読める!と言われても、どうにもなりませんが。ちなみに、門構えの略記ではないかと思われた方、残念ながら、タテが短すぎます。
会議体を講成し  構成するには、言うより木。
危検性  危険なものは、木より丘。
終身裁判所  ♪海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 裁判所もそうですか
樹旨  月のない旨を書かれたら、樹脂にならない。
趣占  「趣旨」と書きたかったようです。うまく書けなかったようです。
関接適用接  憲法を勉強した人はよく知っている「間接適用説」。
自立解散  議場で立ち上がって解散を叫ぶわけではなくて、自ら解散するから「自律」解散。
護得  「獲得」するのは言葉ではなくて獣。
構和条約  仲直りするには、木の棒ではなくて言葉でしょう。
争訴  「争訟」でも「訴訟」でもないもの。
行使の用件  用事があるわけではなくて、「要件」でしょう。
認名権  名前を認可するわけではなく、「任命」する権限。
行束されている  行為を束縛されている感じがするかもしれませんが、漢字で書くと「拘束」。
戦宣布告  宣戦布告。
解散解  「解散権」と書くはずが、「近いうち」ではなくて、近い文字に引きずられた?
律法案  「法律案」と「立法」の読みが入り交じったのか、あるいは宗教関係の科目の知識が紛れ込んだのでしょうか。
国際粉争  これもよくあるパターンです。
内閣不信認  雰囲気は分かる気もしますが。
一言論  ワープロ変換ミスではなく、手書きで、「一元論」をこのように書いてしまうというのは、なぜ?
制判官  陪審制と10回言った後で「裁判官」と言うと、こうなってしまう(たぶん)。