1736年、他の欧州諸国に倣い、ポルトガルにおいても外交文書を保管し、閲覧するための専門史料館が設置された。1965年、館内の一部史料の外部公開が開始された。現在、外交官養成所である「外交院(Instituto
Diplomático)」が同施設を管轄している。ポルトガル外務省の敷地内(Palácio das Necessidades)にあり、図書館と統合されている。
外務省のみならず、旧海外領省の史料の一部を所蔵していることもあり、ブラジルやアンゴラ等、(旧)ポルトガル領植民地(諸国)との関係に関する文書を多数見つけることができる。また、伝統的同盟国であったイギリスとの関係に関する史料も比較的豊富である。一部史料は一般公開されていないが、申請書を提出すれば閲覧が許可される場合もある。