今日は仕事始めで、人それぞれに今年の抱負や目標を持って最初の仕事に着手していることだろう。私の目標は、読む人に希望が伝わるような政治批評を書くことである。今まで私は希望的観測を排除して、物事を突き放して、また権力者の欠点を攻撃する、ある意味では悲観的な論評を書いてきた。
しかし、日本の政治がここまで堕落し、誰の目にも行き詰まりが明らかになっている今、私などがことさら批判しなくても、現状を何とか打開しなければという思いは社会全体に広がっている。
今の日本に何より必要なことは、悲観の悪循環を打破することである。今から76年前、大恐慌の最中に米国のローズベルト大統領は就任演説の中で、我々が恐れなければならないのは、根拠のない、とらえどころのない恐怖それ自体だと喝破した。同じことは、今の日本にも当てはまる。
年越しに難儀をするホームレスの人々を見て心を痛めることはよいとして、そこで絶望してはならない。適切な政策といくらかの予算があれば、みんなに仕事を提供し、前向きの生活を始める糸口を作ることは出来る。それこそが政治の仕事である。社会の改良に向けて一歩踏み出すことが出来れば、そこから日本の世の中も変わり始める。
今年は、政治の力を取り戻す始まりの年にしたい。
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