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北海道大学/市民社会研究プロジェクト企画シンポジウム

 
「岐路に立つ戦後日本」
 

 「戦後レジームからの脱却」という安倍晋三首相の目論見は、参議院選挙では不発に終わりました。しかし、年金制度の危機や、集団的自衛権をめぐる政府の動きに現れているように、社会保障や雇用などの暮らしに関しても、政治や外交に関しても、戦後日本が築き、守ってきた大きな枠組みが揺らいでいることには間違いありません。7月末の参議院選挙とそれに続く政治の変動も、新しい時代の予兆のように思えます。まさに、私たちが、これからどのような国や社会を造り出したいのかが問われています。
 今回は、かつて日本外交の戦略作りに深く関与され、現在は政治や思想を精力的に論じている佐藤優さんと、政治学者として論壇で活躍している杉田敦さんをお招きし、北大からは同じく論壇で発言している二人の学者が参加して、これからの日本について議論を展開します。学内外、多くの方々の参加を歓迎いたします
 
  ■日 時: 2007年8月21日(火) 
18:00 〜 (開場17:40)
  ■会 場: 北海道大学学術交流会館2F講堂
(札幌市北区北8条西5丁目 北大正門すぐ左手)
 
  ■パネリスト:
佐藤 優 (さとう・まさる) 元外務省主任分析官
1960年東京生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。1988〜95年、在モスクワ日本大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害の容疑で起訴される。一審で執行猶予付有罪判決を受け控訴したが、東京高裁で棄却。現在上告中。主な著書に『国家の罠』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社/大宅壮一ノンフィクション賞)等。
杉田 敦 (すぎた・あつし) 法政大学法学部教授
1959年群馬県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大助手。新潟大学法学部助教授を経て1993に法政大学法学部助教授、96年より現職となる。専門は政治理論。現在、朝日新聞紙上にて「論壇時評」の執筆を担当中。岩波講座・憲法の編集委員を務める。主な著書に『権力の系譜学』(岩波書店)、『境界線の政治学』(岩波書店)、『これが憲法だ!』(長谷部恭男との共著、朝日新書)等。
  山口二郎 北海道大学公共政策大学院教授  中島岳志 同 准教授
 
 
主催: 文部科学省科学研究費基盤研究(S)
「市民社会民主主義の理念と政策に関する総合的考察」(研究代表者 山口二郎)
お問い合わせ:グローバリゼーション&ガバナンス研究プロジェクト事務局
              北海道大学大学院法学研究科612室 TEL/FAX:011(706)3798
※入場無料。参加ご希望の方は直接会場にお越しください。※自家用車は構内に乗り入れできません。