連続討論
「国家」は、いま
―福祉・市場・教育・暴力をめぐって
杉田敦 編
2011年4月27日発行
岩波書店 / 全226ページ
- はじめに
座談会参加者紹介
- <福祉> 連帯を育む政治をどう創るか
―福祉国家における「健康で文化的な最低限度の生活」―
- 高齢者医療制度は現代の姥捨山か?
外国人ケアワーカーの受け入れは日本社会を変えるか 派遣村批判の根底にあるもの
- まとめ 福祉国家の民主主義
- <市場> 市場の暴走を管理するのは誰か
―市場と国家の共犯関係を超えるために―
- ヘッジファンドに翻弄される国家
租税を回避するグローバル企業 環境保全と経済成長は両立可能か
- まとめ 市場に寄り添う国家/市場と対峙する国家/市場を
コントロールする国家
- <教育> 教育の分権化は国民の平等を掘り崩すか
―教育の普遍性と市場化のあいだ―
- 全国学力テストの実施を望む声、廃止を望む声
コミュニティ・スクール構想と教育の分権化をめぐって 日の丸・君が代強制と教員処分の意味
- まとめ 国家と教育をめぐるノート
- <暴力> 国家を国家たらしめているものは何か
―国家の起源とその役割―
- 「戦争の民営化」が意味するもの
刀狩りと帯刀禁止令における暴力の形 国家を廃棄することはできるのか
- まとめ 神輿は勝手に歩けるか?─国家と暴力との腐れ縁
- おわりに
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