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「大都市圏と地方における政治意識」世論調査報告

 

2003年04月18日(金) 研究会「Globalization As Politics」
Philip Cerny●英マンチェスター大学教授
共催:政治研究会・グローバリゼーション研究会
 
「政治プロセスとしてのグローバリゼーション」

2003年4月18日(金)
Dr. Philip G. Cerny
Department of Government,
University of Manchester


●要約

 一般に経済現象と認識されている「グローバル化」は、政治的プロセスとして理解されるべきである。

 社会で利益に与ることのできる「序列(pecking order)」が変化し、それが自己利益の獲得を目指すアクター間の「連合(coalition)」の組替えに影響する。そしてグローバルな制度の淘汰(selection of global institution)が起こる、という重要な連関がある。

 一国レベルでは、変化を誘発する「外的要因(exogenous factor)」としての産業革命が国家形態の変容をもたらしてきた。たとえば、現在進行中の第3次産業革命は、社会の「序列」と「連合」を変化させ、そして国家形態を変化させつつある。第2次産業革命から生まれた「鉄の三角形」に、国境横断的な(transnational)私的行為主体とグローバルな統治のさまざまな制度とが加わり、「黄金の五角形」が形成されている。

 グローバルなレベルでは、「序列」と「連合」の変化が国境横断的に起き、その変化が国際的な制度の形成を促している。そこでは従来とは違う「内政」と「外交」の境界が引かれている。これが政治現象としてのグローバル化である。(谷口記)

 

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