トップ
履歴
業績
メディア・記事
講義
ゼミ
研究プロジェクト
グローバル・ガバナンス
EU
世界政治学会
英語版
【原典】ヨーロッパ統合史
ヨーロッパ統合史
グローバル・ガバナンスの最前線―現在と過去のあいだ―
政治学のエッセンシャルズ
紛争現場からの平和構築―国際刑事司法の役割と課題―
非対称化する世界―『<帝国>』の射程―

「統合停滞するがEUは強じん」

 アイルランド国民投票でのリスボン条約否決は深刻で、EU統合は停滞が予想されるが、通貨統合や世界標準の設定権力としてのEUの強じんな力は今後も残る。ただ、リスボン条約は2005年にフランスやオランダで否決された欧州憲法条約の内容を穏健にしたものであり、それが否決された現在、どこを修正すれば批准されるのか不明確だ。内容をさらに希薄化させることに同意する国が多数派を占めるかどうかも不透明。アイルランドでの結果は、EU懐疑派勢力が多いチェコなどでの批准プロセスに影響する可能性がある。当面は迷走が続くだろう。

(日本経済新聞2008年06月14日夕刊)

Copyright (C) Ken Endo, All rights reserved.