講義・演習(2013年度)

事例研究(海洋問題演習Va)海洋科学技術政策論事例研究(海洋問題演習Vb)海の魅力と海の基礎Ⅱ

1.事例研究(海洋問題演習Va)(夏学期:月5)(東京大学公共政策大学院ほか)

※ 上田大輔先生と共同

●授業の目標・概要
この授業は、学問分野横断的な思考の獲得および政策立案・問題解決能力を涵養することを目指し、海洋に関わる様々な政策課題への総合的なアプローチについて、具体的課題に即して学ぶことを目的とする実践的な科目である。
この授業は、冬学期に開講される海洋問題演習Ⅴbと内容的に一連のものとして設定されるが、それぞれ独立して履修することも可能である。
この授業においては、海洋に関わる様々なトピックについて、場の利用、資源の利用、安全な利用といった観点から、各分野(文系、理系)の専門家、実務家等から講義を行う。専門分野の違いを超え、問題解決に必要な知見を総合して、政策案を企画する基礎を学ぶことを目指す。
この授業は、大学院横断型教育プログラムの一つである「海洋学際教育プログラム」の必修科目である。

●授業のキーワード
海、問題解決、横断型、学際、海洋アライアンス

●授業の方法
各分野の専門家、実務家等の講師による講義を行う。

●成績評価方法
平常点およびレポートによる

2.海洋科学技術政策論(冬学期:月2)(東京大学公共政策大学院ほか)

※ 松浦正浩先生と共同

●授業の目標・概要
海洋に関連する公共政策の立案と実施においては、科学技術の開発、社会における科学技術利用の決定・促進、科学技術利用に伴う安全・環境悪化の防止といった科学技術と公共政策の交錯領域が重要になっている。具体的には、まず、国内外の海洋政策の形成過程において科学技術が与える影響と、海洋に関する科学技術及びその推進政策について態様を、歴史も踏まえて理解する。次に、海洋科学技術政策とその形成過程を分析、評価するための視点としてテクノロジーアセスメント、社会科学の分析手法、交渉学などについて講義を行ったうえで、海洋に関する事例についてケーススタディを行う。

●授業のキーワード
海洋アライアンス、合意形成、社会科学、科学技術政策、テクノロジーアセスメント、技術評価

●授業計画
〔第1部 導入〕
講義の紹介、海洋科学技術ガバナンスの構造、科学技術と社会

〔第2部 海洋に関する科学技術の実像〕
海洋科学技術の研究開発と社会導入の歴史的経緯や動向について専門家の方々のお話を伺う。科学技術そのものについての知見を深めるとともに、産業の動向、公共政策および法規制の役割について理解を深める(対象とする技術は造船、洋上風力発電などを予定)

〔第3部 科学技術と強い相互作用を持つ海洋政策とその形成過程〕
科学技術の研究開発と社会導入は、研究機関や民間企業が完全に独立して行うことはきわめて難しく、実際には、国内外の公共政策および法規制との相互作用を繰り返しながら進められる。第3部では、公共政策および法規制に焦点を当て、海洋科学技術の研究開発と社会導入について検討する。

〔第4部 学生プレゼンテーション、演習〕

●授業の方法
担当教員による講義、ゲストによる講義、演習、レポートの制作を通じた指導

●成績評価方法
平常点(30%)、中間レポート(15%)、プレゼンテーションと最終レポート(プレゼン15%、レポート40%)

●教科書
特になし

3.事例研究(海洋問題演習Vb)(冬学期:月5)(東京大学公共政策大学院ほか)

※ 上田大輔先生と共同

●授業の目標・概要
この授業は、学問分野横断的な思考の獲得および政策立案・問題解決能力を涵養することを目指し、海洋に関わる様々な政策課題への総合的なアプローチについて、具体的課題に即して学ぶことを目的とする実践的な科目である。
この授業は、冬学期に開講される海洋問題演習Ⅴbと内容的に一連のものとして設定されるが、それぞれ独立して履修することも可能である。
この授業においては、海洋に関わる様々なトピックについて、場の利用、資源の利用、安全な利用といった観点から、各分野(文系、理系)の専門家、実務家等から講義を行う。専門分野の違いを超え、問題解決に必要な知見を総合して、政策案を企画する基礎を学ぶことを目指す。
この授業は、大学院横断型教育プログラムの一つである「海洋学際教育プログラム」の必修科目である。

●授業のキーワード
海、問題解決、横断型、学際、海洋アライアンス

●授業の方法
様々な研究科に所属する大学院生によりグループを編成し、政策的トピックについて共同研究を実施し、発表を行う。

●成績評価方法
平常点およびレポートによる

●村上担当のセッション「場の利用」の内容:『海洋基本計画』と海の諸問題
本セッションでは、本年4月に閣議決定された『海洋基本計画』に掲げられた海の諸問題とその解決の方向性・実現可能性等について、グループで事例研究を行う。
具体的な事例研究のテーマは、受講者と相談しながら決めたい。例えば、①海洋環境の保全と海域の水産資源、エネルギー・鉱物資源等の海洋資源開発とをどう「調和」させるか、②水産業や資源関連産業等、海洋産業の振興と創出、そして国際展開をどう図っていくか、③沿岸域の再活性化・自然災害への対策・地域住民の利便性向上等を図る観点から、陸域と海域をどう一体的かつ総合的に管理していくか等、様々なテーマがあり得、柔軟に受け付ける。

4.海の魅力と海の基礎Ⅱ(総合科目D:人間・環境一般)(冬学期:月2)(東京大学教養学部)

※ 早稲田卓爾先生ご担当のオムニバス講義。村上担当は1月27日(第13回)のみ。

●村上担当回のレポート課題
1.『海洋基本計画』の項目のうち政府を挙げて優先的に取り組むべき政策を1つ(もしくは複数)選び、その概要(現状とその問題点、政策の内容、期待される効果等)とそれに優先的に取り組むべきと考える理由を説明してください(A4×1枚程度)。
2.講義した政府の政策形成・決定過程や海洋行政の推進体制の現状を踏まえると、1.の政策をいかなる方法で実行に移していくのが有効か。政策目標を達成するために、誰(何)とどのように連携するべきかを提案してください(A4×2枚程度)。