※ オフィスアワーは【1学期】毎週木曜日 13時30分~14時30分、【2学期】毎週水曜日 15~16時
(ただし調整可。いずれにしても、事前にメールで確認してください)。
※ 行政学特別研究、演習Ⅱ、技術政策学、行政学、公共政策特別研究
1.大学院法学研究科「行政学特別研究」(1学期:水3)
●キーワード Key Words
・官僚制、行政制度、行政組織、行政活動、公共政策
●授業の目標 Course Objectives
・『行政学の基礎概念』を読み、独自の行政学研究に取り組む。
●到達目標 Course Goals
(1)行政学をより深く学習するとともに、さらに検討すべき論点を抽出し、ディスカッションをすることができる。
(2)先行研究の内容や方法を参考にしつつ、独自の行政学の調査・研究に取り組むことができる。
(3)自分の調査・研究の成果を論文にまとめ、表現することができる。
●授業計画 Course Schedule
(1)本演習では、まず、行政学をより深く学習するのに適した下記論文集を輪読する(初回にはまだ購入する必要はない)。同論文集の構成は、
1.行政の概念
2.行政と組織
3.行政と管理
4.行政需要の概念
5.政策の作成と形成
6.行政と計画
7.効率と能率
8.行政裁量
9.行政責任
10.自治
11.政府間関係の概念
12.集権と分権
となっており、演習では、前半で担当者が各章要旨の説明と論点提示をし、後半でそれに関して受講者全員でディスカッションをする。受講者との相談により、和文・欧文の参考文献も追加したい。
(2)その上で、受講者が、各論文の内容を参考にしつつ独自の行政学研究に取り組む。研究の内容は、担当した論文の内容に関する発展的考察でも、関連する研究論文の論評でも、関係する行政現象の事例研究でも、基本的には受講者の自由な発想に任せたい。担当教員からは、テーマの設定や関連する文献の提案、研究の方向付け等、可能な限りのサポートをしたい。
(3)最終的には各自の研究の成果を10,000字程度の論文にまとめ、期限内に提出することを求める。本演習を通して、行政学の知見のみならず、自ら課題を発見してディスカッションし、自ら研究しその成果を表現する能力を会得できよう。
●準備学習(予習・復習)等の内容と分量 Homework
・まずは①自分の担当箇所の要旨説明と論点提示、②毎回のディスカッションへの参加、及び、③独自の行政学研究と論文執筆を求めるので、それに付随する予習・復習が必要となる。
●成績評価の基準と方法 Grading System
・ 演習への参加・貢献度と論文の出来を基本としつつ、平常点を加味して評価する。
●テキスト・教科書 Textbooks
・行政学の基礎概念 / 西尾勝 : 東京大学出版会, 1990, ISBN:9784130300704
●講義指定図書 Reading List
・他の参考文献は演習の中で適宜紹介する。
●参照ホームページ Websites
・演習の中で適宜紹介する。
●事前配布資料(要PW)
今のところなし。
●主な成果
・研究論文集。
2.法学部「演習Ⅱ」(1学期:水5)
●キーワード Key Words
・官僚制、行政制度、行政組織、行政活動、公共政策
●授業の目標 Course Objectives
・『改訂版 現代の行政』を読み、独自の行政学研究に取り組む。
●到達目標 Course Goals
(1)行政学の基礎と全体像を理解するとともに、検討すべき論点を抽出し、ディスカッションをすることができる。
(2)先行研究の内容や方法を参考にしつつ、独自の行政学の調査・研究に取り組むことができる。
(3)自分の調査・研究の成果を論文にまとめ、表現することができる。
●授業計画 Course Schedule
(1)本演習では、まず、行政学の基礎と全体像を学習するのに適した下記教科書を輪読する(初回にはまだ購入する必要はない)。同書の構成は、
1.「行政」とは何か?-現代国家における行政活動
2.行政国家の成立
3.行政学の発展
4.行政改革
5.現代の政府体系
6.内閣制度と政官関係
7.地方自治と分権改革
8.行政組織の基礎理論(Ⅰ)―官僚制の理論
9.行政組織の基礎理論(Ⅱ)―現代組織論
10.日本の行政組織と行政改革
11.公務員制度と人事システム
12.行政活動と政策
13.政策過程
14.政策の執行と評価
15.行政責任と参加-21世紀の行政学
となっており、概ね1人が1章を担当する(必要に応じて文献を追加する)。演習では、前半で担当者が各章要旨の説明と論点提示をし、後半でそれに関して受講者全員でディスカッションをする。
(2)その上で、受講者が、各章の内容を参考にしつつ独自の行政学研究に取り組む。研究の内容は、担当した章の内容に関する発展的考察でも、関連する研究論文の論評でも、関係する行政現象の事例研究でも、基本的には受講者の自由な発想に任せたい。担当教員からは、テーマの設定や関連する文献の提案、研究の方向付け等、可能な限りのサポートをしたい。
(3)最終的には各自の研究の成果を5,000字程度の論文にまとめ、期限内に提出することを求める。本演習を通して、行政学の知見のみならず、自ら課題を発見してディスカッションし、自ら研究しその成果を表現する能力を会得できよう。
●準備学習(予習・復習)等の内容と分量 Homework
まずは①自分の担当箇所の要旨説明と論点提示、②毎回のディスカッションへの参加、及び、③独自の行政学研究と論文執筆を求めるので、それに付随する予習・復習が必要となる。
●成績評価の基準と方法 Grading System
演習への参加・貢献度と論文の出来を基本としつつ、平常点を加味して評価する。
●テキスト・教科書 Textbooks
・改訂版 現代の行政 / 森田朗 : 放送大学教育振興会, 2000, ISBN:9784595830846
●講義指定図書 Reading List
・他の参考文献は演習の中で適宜紹介する。
●参照ホームページ Websites
・演習の中で適宜紹介する。
●事前配布資料(要PW)
・ELMSから配布しています(ダウンロードできない場合はお知らせください)。
●主な成果
・研究論文集。
3.公共政策大学院「技術政策学」(1学期:金2)
※ 山下俊彦先生、吉田文和先生、鈴木英一先生と共同
●キーワード Key Words
・科学技術、国土開発、環境技術、エネルギー政策、自然再生エネルギー、海洋政策、沿岸防災政策、沿岸総合管理、インフラ整備、安全規制、技術基準
●授業の目標 Course Objectives
・文理融合型の公共政策大学院において、多様なバックグラウンドを持つ学生に対し、技術と公共政策の関係を学び、文系・理系の双方から公共政策上の課題に取り組み、問題解決能力を身につけることを目標とする。
●到達目標 Course Goals
・技術が公共政策にどのように貢献し、活用されているかを見るだけでなく、政治学・経済学的な観点から技術をどのように発展させ、活用して公共政策上の問題を解決していくのかを理解することを到達目標とする。
●授業計画 Course Schedule
公共政策の中における技術の位置づけと役割を明らかにし、技術政策を進める上で、どのような要因が政策決定に影響し、またどのような技術革新が政策のあり方に変化を与えていったのかを6つのテーマに分けて議論する。
それぞれのテーマでは、その分野を理解するために必要な歴史的知識を提供すると同時に、技術政策を理解するための分析枠組みを、それぞれの担当教員の専門分野から提示する。
①巨大科学技術政策:国家が主導する技術開発分野である原子力などの巨大科学技術を理解するための知識と分析枠組みを提供する
②環境技術政策:環境問題が大きな問題となっている中で、再生エネルギー技術の開発やグリーン・イノベーションといった技術が公共政策に与える影響を理解するための知識と分析枠組みを提供する
③インフラ整備政策:公共政策の中核に位置するインフラ整備における技術革新がもたらす、公共政策上の問題解決についての知識と分析枠組みを提供する
④北海道開発政策:厳しい気候と環境の中で、北海道開発をすすめるに当たり、どのような技術が用いられ、どのように問題解決がなされていったのかを理解するための知識と分析枠組みを提供する
⑤沿岸海洋政策:世界第6位の排他的経済水域(EEZ)の管理、津波等の沿岸災害対策等が重要な問題となっている中、海洋政策決定過程の紹介と最新の海洋政策動向、2011年津波災害以降の沿岸域の環境保全を含めた総合管理のあり方を紹介しつつ、沿岸海洋政策を考える上での知識と分析枠組みを提供する
⑥安全規制政策(村上担当):私たちにとって身近な製品の技術基準がどのように策定され、安全規制が実施されているか。その仕組みとプロセスを紹介しつつ、「科学技術ガバナンス」の態様を捉えるための知識と分析枠組みを提供する
●準備学習(予習・復習)等の内容と分量 Homework
・各テーマで事前に配布される資料を通読し,これに関する知識を事前に修得しておく。
●成績評価の基準と方法 Grading System
・各政策に対する4回のレポートにより理解度の評価(70%)、発表会でのプレゼンテーション・討議の評価(20%)、出席回数(10%)。
●配布資料
・教室で配布しています(配布資料は毎回持参してください)。なお、私の講義の構成は、1.はじめに、2.「科学技術ガバナンス」の基礎概念、3.「科学技術ガバナンス」の事例紹介、4.各自の最終レポート(案)に関する意見交換、5.終わりに、となっています。
4.法学部「行政学」(2学期:月1・水3) ※ 文学部「政治学(行政学)」と合併
●キーワード Key Words
・官僚制、行政制度、行政組織、行政活動、公共政策
●授業の目標 Course Objectives
・現代国家における行政の構造と機能について、様々な行政の制度、行政官僚制の特質、そして行政活動のメカニズムに焦点を当てつつ、意思決定論・組織管理論・政策分析論等の観点から考察する。
・また、政策の立案・執行・評価の各局面において生ずる課題、及び政策の実現を左右する要因についても検討する。
●到達目標 Course Goals
(1)行政(学)の基礎と全体像を、その過去・現在・未来、制度・組織・活動の観点から、理論的・実践的に理解し捉えることができる。
(2)現代日本の行政の特質を、歴史的な観点や国際比較の観点から捉えることができる。
(3)現代行政の課題とその解決の方向性について、主体的かつ現実的に考えることができる。
●授業計画 Course Schedule
本講義では、行政(学)の過去・現在・未来を、その制度・組織・活動という3つの観点から検討する。構成(案)は下記の通り(変更があり得るので、確定版は開講時に配布する)。
序 章 はじめに
(1) 行政(学)とは何か
(2) 行政分析の方法・枠組み
(3) 行政(学)の歴史
第1章 制度論
(1) 政府の仕組み
(2) 政府間関係-国際・国内
(3) 立法・司法等との関係
第2章 組織論
(1) 官僚制論・公務員制度
(2) 行政組織・管理論
(3) 行政改革
第3章 活動論
(1) 政策過程
(2) 行政と社会の相互作用
(3) 行政の統制と責任
終 章 おわりに
(1) 本講義のまとめ
(2) 行政(学)の展望
(3) その他
●準備学習(予習・復習)等の内容と分量 Homework
・予習すべき参考文献等を指定する場合もあるが、基本的には、講義に出席ししっかりとノートをとって行政学を習得してもらいたい。
・定期試験では、①講義内容をきちんと理解できているか、②それを受けて行政(学)に興味を持ち、③自分なりに考えを深められているかを確認する予定である。
・なお、任意のレポート提出を受け付け、平常点に加味する場合がある。
●成績評価の基準と方法 Grading System
・ 定期試験の成績を基本としつつ、平常点を加味して評価する。
●テキスト・教科書 Textbooks
・特定の教科書を指定することはせず、講義の中で参考文献を適宜紹介する。講義はレジュメ等の配布資料に沿って進めていく。
●講義指定図書 Reading List
・行政学[新版] / 西尾勝 : 有斐閣, 2001, ISBN:4641049777
講義の中で参考文献を適宜紹介する。
●参照ホームページ Websites
・講義の中で適宜紹介する。
●配布資料
・毎回教室で配布しています(バックナンバーも一緒に持参します)。
5.公共政策大学院「リサーチペーパー」
・T.Y.さん「資源と富の地域循環に向けた制度について」(ⅡA)
・A.K.さん「日本の宇宙科学における意思決定構造とその課題」(Ⅰ)